2015年8月26日水曜日

very very thanks!

やっといろいろな後精算やら片付けやらお礼の連絡やらが一段落つき、
自分の中でのONE Music Camp 2015が終わろうとしています。

改めまして、ONE Music Camp 2015に来てくださったお客さん、アーティストの皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!皆さんのおかげで、今年も最高のフェスになりました。

今年は主催のメンバーが少し変わって、前のメンバーが残していってくれた遺産を引き継いでの開催になりました。
だからいろいろ新しいことにも挑戦したくて、映画上映やアウトドアステージ『BACK TO THE NATURE』をやろうと決めてスタートしたんですが、想像以上に大変で。

BACK TO THE NATUREは最初やろうとしてた場所が消防署の指導もあってNGになったり、映画上映はとにかく資金がない中どうやって機材を揃えるかに四苦八苦したり。前日いざ投影してみたらスクリーン(ていうか白いビニールシート)がぐにゃぐにゃで映画の出演者の顔がホラーになったり、、、

2つのステージのブッキングや警備計画と並行してこんなことをやってたもんだから、「もうやらなくてよくね?」っていう自分が出てきそうになって。それを蹴り飛ばしてやるって決めたらとにかくやるんだよ!しかも自分が客として来ても楽しめるクオリティのものを!って自分(や仲間)を叱りつけてやってましたよね。

そんな中、仲間たちが仕事で疲れた後の時間を削りまくって(メンバーの1人なんか転職活動しながら)業者への手配してくれたり、警察への挨拶に行ってくれたり、徹夜しまくってwebデザインしてくれたり。
BACK TO THE NATUREをやってくれた仲間のリッキーくんになんか、「とにかく君に任せるから」としかほとんど何も言ってないのにすごくいい空間を作ってくれて。ほんとに助けられました。

あと当日のボランティアのみんな。やっぱ俺なんかも普段会社で働いてるからさ、基本原理が給料もらって何かする、なんだけどこの人たちは損得抜きで朝から深夜まで重いもん運んだり走り回ってくれて。ただの手伝い、ってレベルをこえてるからね、ONEでやることの量や時間ってw 
でも誰も文句いうどころか、最後の後片付けまで率先して頑張ってくれてたよ。音響業者の皆さんやセカンドステージWONDER HIVEのマネージャーやってくれた荒木さんも、自分たちにできる限りを尽くしてくれて。

とにかくみんながあの空間を最高のものにしようって、とんでもないエネルギーを出してくれたんですよね。その事実に、当日は感動しっぱなしだった。

映画『SAVE THE CLUB NOON』のこと。
これはね、俺たちも大好きな梅田のNOONで打ち合わせしてたときに、仲間の大川さんがそういやここ(NOON)のドキュメンタリー映画あるから、上映してみたら?っていってNOONのスタッフさんを通じて製作委員会の佐伯さんって人を紹介してくれて。普通映画上映って製作者とか配給会社とか著作権とかいろいろあって、結構お金かかるんですよね。ところがこの佐伯さんって人がこの映画の趣旨は多くの人にこういう事があるってことを知ってもらうことだって感じで、無償で上映を許可してくれたんですよ。マジでリスペクトするよね、こういう姿勢って。

ただ、映画上映ってたまにフェスでやってるけどあんまり盛り上がってる印象がなかったからどうなるのかなあ、椅子とかもあんまりないし、って不安があったんだけど、いざ上映前になったらお客さんが椅子自分でもって集まって来てくれてて。

ほんとあそび方をよく分かってるっていうか、いいお客さんに恵まれて、すごくそれも嬉しかった。そんで上映したら室内とは全然違う、すごいいい空気になって。映画の力とお客さんのいい感じのグルーヴがあったんですよね。やってよかったな、って思ったよ。

あとWONDER HIVEのバックの壁画を描いてくれたSOTAくん。
彼もNOONのスタッフさんなんだけど、めちゃくちゃいい人で。あの壁画みんな見た?みたよね?俺はすごいエネルギーを感じたよ。普段はもっとクールな感じの絵を書いてるんだけど、ONEのコンセプトとかを伝えて理解してくれて、今回WONDER HIVEの照明はたった2つしかなかったんだけど、後ろの絵が複雑なカラーをもってるから照明みたいな効果があって。あの三田のあたりは鹿も住んでて、偶然にも前日準備のときにスタッフが2匹目撃してて。そこで持ってきたあの絵に鹿が描いてあったから驚いたよね。当日の朝SOTAくんとボランティアのスタッフが時間ない中一生懸命つけてくれた。あと彼はライヴペイントもplec0stm[プレコソトム]ってユニットでやってくれてて、これも素晴らしかった。完成した絵をスタッフが超気にいったから、プレゼントしたら凄い喜んでたよ。

そうだ、夜にメインステージのSTAR FIELDで楽しんでくれてたみんな、マイクで注意したりしてごめんね。
実は去年もちょっと人が多くて危なかったから、今年は柵を設けたほうがいいんじゃないか、っていう意見を出してくれたスタッフがいて。正直、みんなの安全を守る責任を考えたらそれは正しいことだと思ったんだけど、俺はそれ絶対嫌だって言っちゃったんだ。俺たちのフェスは「みんなであそぶフェス」なのに、柵なんかつけたらお客さんとアーティストがはっきり別れちゃって、自由さがなくなるって。じゃあせめてステージに登ったりしちゃダメだよって絵をつけようよってなって、それ付けたんだけど。

これは俺たちが考えつづけなきゃいけない課題だよね。俺たちはお客さんが自由に楽しみたいって気持ちを、どこまで尊重できるか。どんな伝え方をしたら自由と責任っていうのを、自然な形で理解してもらえるか。方法はいろいろあるだろうけど、
要するに本気でリスペクトし合えるかってことだと思う。本当に危ないって判断したら、柵はつけるかもしれないけど、本気でリスペクトしあってたら、同じ空間を良くしようって気持ちは共有できると思うよ。

でもね、あのときneco眠るのステージに上がって事故が起こらないようスタンバってたんだけど、
お客さんがみんな我を忘れるくらい楽しんでくれてるのがよーく見えてさ、それはめちゃくちゃ嬉しかったんだよ。自分の大好きなアーティストが素晴らしい演奏をしてて、それでお客さんが喜んでくれてて。neco眠るって、みんなも知ってのとおり超楽しいグルーヴをもっているんだけど、間近で聴いてたら凄く繊細な音を出してたよ。

そんな感じでとにかく1日の間にめまぐるしく色んなことが起こって、でもお客さんはみんなキラキラ笑ってて、自由に楽しんでくれてた。ドラム缶風呂も入る人いるかなあとか言ってたらみんなガンガン入ってたしww あとでお客さんのインスタの写真とか見てたら、テントとか料理とかプールとかアスレチックとか、それぞれあそび方を色々工夫してて。
あの自由すぎる空気はお客さんが作ったものだし、みんなが自分の責任をもってあそんでた結果だと、心から思うよ。

アーティストの素晴らしい演奏にかんしては、いうことはないよ。あそこにいた人にしか、きっと分からないと思うし。最後のLITTLE BITCHが機材トラブルをものともせず、最高の瞬間を作ってくれたこととかも。ミッシェルのジェニーのとき、マジでテンション上がったなあ!

そうだ、最後に今年は朝にふるまい豚汁を出したんだよね。
これはまあ、みんなへの感謝ってのもあるんだけど、それ以上になんかやりたかったんだよね。面白いじゃないですか?朝に無料で豚汁出すフェスって笑
自然の中で過ごす朝ってすごくお腹すくしさ、絶対に朝豚汁食べたらウマいってもうその味とかみんなが食べてる絵が浮かんで、やらずにはいれなかったんです。結局俺食えなかったけど、こんな俺たちの気持ちを汲んで一生懸命作ってくれたあきのりくんにマジで感謝するよ。
(限定100杯だったから、食べれなかったひとごめんね。)

たった1日のことなんだけど、みんなからもの凄い影響を受けて、
もっともっと楽しい、素晴らしいフェスを目指していくよ。

みんな本当に、本当にありがとうございました!

ONE Music Camp
佐藤大地

写真はふるまい豚汁を作ってくれたみなさん。
photo by Kazuki Takahashi



2015年8月2日日曜日

アーティスト / 100%DANCE!!!

いよいよあと20日!半年かけて準備してきたONE Music Camp 2015開催です!
おかげさまでチケットが完売間近ということで、本当にありがとうございます!
まだ買ってない方は早めにゲットしてくださいね。

最終ラインナップも発表しました!
追加になったのはQomolangma Tomato、Kidori Kidori、マッカーサーアコンチ、トレモノ、AFRICAの5組!

チョモランマトマトは焦燥と妄想と現実をラップっつうか唄っつうかコトバで叩きつけるド・オリジナルなロックバンド。真っ暗な地下のライヴハウスが良く似合うんだけど、こういうバンドも野外で自然と呼応するように凄いエネルギーを生み出すのを何度も見てきたから、マチガイないと思います!名前にチョモランマってつくぐらいだもんね笑

Kidori Kidoriは実は私satoが昔働いてたレコ屋時代にヴォーカルのマッシュくんも働いてて、つまり同僚だったんすよね。でも俺たちONEの主催チームは義理とか慣れ合いとか、そういうのでの出演は絶対にお願いしないってポリシーがあるから、逆に過去には声をかけてなかったんです。
でも今年でた彼らの新作を聞いて、日本語詩を大々的に取り入れた世界がすごく良くて、いいなあ、今度こそ声かけたいなあ、と思ってた矢先に偶然にもマネージャーの方からお話を頂けて。慣れ合いじゃない、いい意味での縁があるバンドで、ホントに楽しみにしてます。

そしてマッカーサーアコンチ!まさかの活動休止からの復活の最初の舞台にONEを選んでくれて、すげえ嬉しかったです!やっぱ野外フェスって祝祭・お祭りだから、毎年絶対にファンキーで盛り上がるバンドを入れたくて、過去だったらブラックボトムブラスバンド、ザ・たこさん、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団とかに当たる枠なんですがそれだけのパワーと実力があるバンドってホント少なくて。あ~あ、マッカーサーアコンチとか復活しないかなあと思ってたらまさかの出演決定!今回はメンバーが大きく入れ替わってからの100%DANCE!!!

トレモノはね、石垣島出身の4人組バンドで、バックのハッピーな演奏と、ヴォーカルの泣ける声のマッチ感がハンパないの。誤解を承知で言っちゃえば、スーパー・バター・ドッグとかBEGINとかみたいな、みんな大好きなあの感じ。野外に合わないわけがないよね!ビール片手に歌おう、踊ろう!

AFRICAは若い神戸のバンドで、ちょっと80'sっぽいサウンドのポップなバンドなんだけどヴォーカルがすっごい個性を持ってて、そこに惚れちゃいましたよね。初めて聴くと変なバランスだから賛否両論あると思うんだけどw、良いバンドってやっぱりちょっと変なんだと思います。レッチリや忌野清志郎だって、初めて聴いた時は相当ヘンだったよw バンド名AFRICAってのもいいっすねえ。 

そして忘れちゃいけないのが、ライヴペインティングにplec0stm(プレコソトム、と読みます)、ステージデコレーションにSota!毎年セカンドステージのバックに飾る絵を色んなクリエイターに描いてもらってるんですが、今年も凄いよ!期待してください。

さあ、舞台は整いました!
でもまだ足りないよ、そう、これを読んでくれてるみなさんが来てくれなきゃね!
ONE Music Campは、みんなであそぶフェスです!
<sato>



2015年6月22日月曜日

アーティスト / 第四弾発表!

と、いうわけで第4弾アーティスト発表しました!7組の一挙発表!

まずは何といってもモーモールルギャバン。何年か前にもお声がけしていましたがやはり大人気のバンド、なかなかタイミング合わず、そんなこと言ってる間に活動休止しちゃってチーン。と思っていたら遂に今年復活!ということで待望の出演です!!!
狂おしくパワフルなステージが三田の山々と呼応して、かつてないエネルギーが生まれること間違いなし!

モーモールルギャバン - ユキちゃんの遺伝子
http://youtu.be/eTtKPJFBw90

現代ジャズロックをコンセプトとしたfox capture planはここ数年で一気に評価を上げているインストバンド!
クールなメロディーとダンサブルなビート感はONEスタッフの中毒者も多く、待望のお客さんも多いのでは?山の気持ちいい空気の中で踊りまくりましょう!

fox capture plan / 疾走する閃光
http://youtu.be/KFstP0C9sVk

レゲエを土台にしたRIDDIMダブの音響感、自由で伸びやかなヴォーカルのTAMTAMは、リクルマイがいた頃のdry&heavyを彷彿とさせ、間違いなくONEに合うだろうな~、出てほしいな~、とずっと思ってたらまさかのむこうからご連絡を頂けた相思相愛の関係!楽しみです!

TAMTAM - クライマクス【Music Video (short ver.)】
http://youtu.be/S0rhuIijDas

ずば抜けたセンスで陽性のPOPを奏でるKeishi TanakaはFM802のヘヴィロに選出されたのが記憶に新しいですね!
先日の梅田シャングリラのライヴも超満員で最高に楽しかったです!野外で間違いなくハッピーな瞬間を創りだしてくれますよ!

Keishi Tanaka / Floatin' Groove
http://youtu.be/GuTBLk61xcY

21 歳の女の子とは思えない卓越したテクニック!ジョニー・ウインターを弾きこなす様には度肝を抜かれました、天&才の匂いがします、Rei!

【Rei】PLAYS... Johnny Winter / Illustrated Woman (Live)
http://youtu.be/eo_rtifC3BQ

日本で唯一のディジュリドゥ大会の優勝者Tatsuki Agenaはディジュ以外にもハングドラムなど、多彩なパフォーマンスで魅せます!

Didgeridoo Performance by Tatsuki Agena @INVOLVIN' JAM Vol.2
http://youtu.be/gvXbQF6LXwQ

そしてONEではすっかりお馴染み、深夜に最高のテンションで猫ディスコを盛り上げるDJチーム LITTLE BITCH!

以上7 組の出演が決定!
もうコレは来るしかないっしょ?!



2015年6月14日日曜日

コラム / LINE MUSIC使ってみた

こんちは!ONEのsatoです!
いよいよ日本でも定額制音楽配信サービスのLINE MUSICがスタートしましたね!
8月末までは無料ということで、早速使ってみました。
https://music.line.me/landing

検索性やアーティスト・楽曲をセレクトしてから音楽が流れだすまでの時間はあっという間!
想像以上に早いです。YOUTUBEのような流れだすまでのタイムラグ・広告のイライラはありません。なんというか、LINEのメッセージのやりとりのサクサク感を思い浮かべてもらったら近いかもしれません。このあたりは大したものです。

さて肝心の登録アーティスト、楽曲ですが、これは何というか一長一短。
例えば今年ONEに出演する鎮座DOPENESSやneco眠るはバッチリ登録されてますが、ROTH BART BARONは一部のみ、吉田ヨウヘイgroupはなし、といった具合です。自主でのリリースアーティストはほぼ全滅でした。

洋楽では例えばニルヴァーナはデラックス・エディションのバージョンまで入ってますが、ブラーやオアシスは入ってません。PRINCEなんかは最近の楽曲は入ってますが過去の音源はほとんど入ってません。

他に適当にこれ聴きたいな、と思ったアーティストをいろいろ検索してみました。
スーパーカー、spoon、foster the people、ogre you assholeなど結構ヒットしました。
奥田民生や曽我部恵一はヒットせず、というかコンピやオルゴールの楽曲だけでした。
楽曲の権利をもっている会社などによって異なるんでしょうが、
この辺りはスタートして順調に利用者が増えてくれば将来的には増えていく、
というところでしょうか。

所感としては結構使える、という印象です。あ、あれ聞きたかったと思っていた最新の作品もわりとヒットしたし、ほとんどストレスなく使える。ただユーザーの音楽ライフを革命的に変えるかと言ったら、物足りない部分もあります。アメリカのPANDORAみたいにユーザーごとにカスタムされていくレコメンド機能があったらもっと面白いのにな、と思いました。こちらは今後発表されるAPPLE MUSICに期待しましょう。

これでレコード屋さんやレーベルが潰れる、という人もいますが、僕はあまり思いません。高音質のハイレゾやアナログ盤の価値はむしろ上がるんじゃないでしょうか。LINE MUSICは所有できるものではないし、音質もまあ聴ける、ってレベルだし。
例えばラジオが生まれたとき新聞がなくなるって言われて、テレビができたときはラジオがなくなるって言われて、インターネットが生まれたときテレビがなくなるって言われたけど、結局全部なくなってないww 要は知恵と工夫しだいなんだと思います。まあ僕もタワレコで働いてたから死活問題なのはよく分かるけど。

それより気になるのはちゃんとこれアーティストにお金が落ちるシステムになってるのかってこと。
結局のところアーティストがいい曲作ってくれてナンボなんだから、LINEにせよAPPLEにせよそのへんのスタンスをはっきり掲示してほしいです。LINE MUSICのサイトやインタビューにもその辺はほとんど触れられていませんでした。
良いアーティストにはちゃんとお金を落とせるようにして欲しいですね。
<sato>


2015年5月19日火曜日

Art,gallery / Pulp!



今日は大阪・堀江のPulpに行ってきました!
PulpはONEのともだち田窪くんがやってるクレイジーギャラリーで、いつもちょっとぶっ飛んだ展示をだいたい無料でやってます。
こういう”人と違う、おもしろいことを、ガチでやる”っていうの、最高っすよね~。

ただいまコラージュアーティストでERECT Magazineのアートディレクターでもある河村康輔氏の展示中。写真は大阪初展示の大友克洋とのコラボ作品!SIBIRERU!

展示は明日20日まで。<sato>

Pulp

2015年5月18日月曜日

コラム / 毎回が奇跡だし、同じものは二度とない。

久しぶりにフジロックのドキュメンタリーDVD『FUJIROCKERS』を見た。

主催でありsmashの代表の日高さんのインタビューや、自分が行っていた頃のアクトの映像を見るといつも胸が熱くなる。間違いなくここがONEの原点で、いつか超えて行きたい大きな目標だ。

ライヴを見ていくなかで、ふと気がついたことがある。
ジョー・ストラマー、忌野清志郎、ブランキー・ジェット・シティ、ゆらゆら帝国、ホワイト・ストライプス、エリオット・スミス、ピールアウト、スーパーカー、ミッシェルガンエレファント、、、

全てもう、解散してしまった、もしくは死んでしまったアーティストたちだ。

過去を振り返って懐かしむのは好きじゃない。
でも、これだけは言える。
フェスというのは毎回が奇跡だし、同じものは二度とない。<sato>

photo by Tomomi Ito


2015年4月30日木曜日

コラム / 俺は白紙のコメントカードを付ける!

久しぶりに太陽の塔を見に行った。
太陽の塔がいつもすごいなって思うのは、解説とか説明とかを必要としないことだ。
太陽の塔の下に、よくある作品のタイトルや解説はついていない。
実物を見たことがある人は分かってくれると思うけど、太陽の塔とは・・・とか由来とか意味とかそういうのはいらない。
見れば分かるんだもの。

僕もそうだけど、作品に対して深読みグセみたいのがついてて、映画やマンガとか小説とか、「これは実はこういう意味で・・」って考えたり、ネットでそういうの研究してる人がネタバレサイト的なのを作ってたりとか、そういうのが楽しいこともあるんですけど、例えば『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランドの存在感とか、ブルースリーの「アチョー!」ってネタバレもクソもないと思うんですよね。
いや、あれは実は撮り方に工夫があって、、、とか。

そういえば昔働いてたタワレコでコメントカード(これこそ解説だw)をたくさん書いてたんですが、
先輩が「本当にすごい、最高の作品に出会ったら俺は白紙のコメントカードを付ける!」っていってたなあ。お客さんにとったら意味不明だし、結局先輩、そのコメントカードを付けることはなく辞めたけど。<sato>



2015年4月29日水曜日

アーティスト / 第三弾発表!

ONE Music Camp 第三弾発表しました!今回のメンツも特濃!

まずは鎮座DOPENESS!HIPHOPからブルース、歌謡曲までジャンルの壁を飄々と超えていく
異才MC。2009年、S.L.A.C.K.『Whalabout?』と鎮座DOPENESSの『100%RAP』が同じ年に出たときには日本のHIPHOPに革命が起きてると思ったっすね。超変化球、っていうかもはや魔球な独特のフロウ。ゆるいのか狂ってるのかリアルなのか訳わかんないけど効くリリック。そして顔も含めて何かPOP、たまんねっすね!

鎮座DOPENESS 鎮座ドープネス @ CISCO 1

dry river stringは、下の動画に一目惚れならぬ一聴き惚れした京都のアーティスト。アコースティックのピュアなサウンドとメロディーは、まるで旅に出たときに見える美しい景色のよう。自由に揺れる焚き火を眺めているよう。穏やかに感情を震わすうたが、ONEの野外と呼応する瞬間をお楽しみに。

dry river string_silent truth
http://youtu.be/8l0gnOMFK3g

mojaは世界最大のバンドバトル「GBOB」で国内優勝を収めた超絶な演奏で、NY、ロンドン、トロントなど海外のフェスやライブハウスでも観客を熱狂させてきた男女2ピースバンド。とにかくこのバンドはライヴ!爆発するようなテンションに巻き込まれて踊りましょう!

Moja - Hello Hello (Promotion Video)
そしてタイから来日するTWO MILLION THANKS。高いプレイヤビリティ-とマスロック的な複雑なアレンジ、そしてスケール感のあるバンド・サウンド。そこにヴォーカルのドゥーイによるポップなメロディーが合わさって、中毒性の高いオリジナルなロックが生まれる。日本のみならずアジアで絶大な人気を誇るtoeのバンコク公演で前座をつとめ、2014年にはマレーシア、シンガポールのフェスティバルに招待されるなどその実力はタイ国外にも広がっています。貴重な来日、絶対にお見逃しなく!
ยุง - Two Million Thanks live @ Cat Expo

2015年4月12日日曜日

コラム / 何でフェスをはじめたんですか?

ボランティアさんとは事前に必ず直接お会いして話をするんですが、
たまに聞かれるのが「何でフェスをはじめたんですか?」という質問。

簡単にいうとフジロックが好きすぎて、自分でもやりたくなった、というだけなんですがww
はじめる時、どんなフェスにしたいのか、という事も考えました。

もちろんやるからには最高のフェスにしたい。
じゃあ自分にとって最高のフェスやイベントってどんなイベントなんだ?
フジロックは確かに最高なんだけど、じゃあフジロックのどんな瞬間が最高なんだろう?
フジロック以外でも、このイベント最高だな!って思ったのはどんなときだっただろう。

ラインナップがいい?自然の中で環境がいい?仲間といるのが楽しい?
どれも要素としてはあるけど、決定的な本質じゃない。

僕が最高のイベントだと思う瞬間は、
そこで鳴っている音楽が素晴らしくて、最高に嬉しい、楽しい、気持ちいいと思っているときに、
ふと隣を見たら、全然知らない誰かが、自分と同じように喜んでるいのを見つけたとき。
アーティストもその喜びを感じて、さらに演奏が素晴らしくなっていくようなとき。

共感といったら簡単だけど、もっと深い「喜びを共有するグルーヴ」みたいのが、目に見えるような瞬間。

そんな瞬間を、僕らは「ONE」という名前と、「みんなであそぶフェス」というコンセプトに込めました。

ONE Music Campがその理想を達成できているかは、お客さんが決めることだけど
僕らが大切にしている価値観は、こういうことです。<sato>

photo by Hiroshi Maeda



2015年4月6日月曜日

アーティスト / 第二弾発表!

第2弾アーティスト発表しました!
今回はneco眠る、Special Favorite Music、箱庭の3組です。

アーティストブッキングというのはなかなかこちらの都合通りにはいかないもので、こちらがどれだけ出て欲しかろうと、どれだけお金を積もうと、アーティスト本人さん(バンドだったら全員の)スケジュールがあわない、または出たくなければ出演してもらえません。

とはいえ、僕らは出演するアーティストに関してはもの凄くこだわっているので、まあ、ダメならこっちのアーティストでもいいんじゃね?という訳にはいきません。本当に良い!と思えないアーティストに出てもらうくらいなら、最初からフェスなんかやらない方がいい。

変わりがきかないアーティスト。だからこそ魅力と価値があるのであり、そこにブッキングの喜びと絶望があります。誰かが言ってたけど、恋に似てますね(ムフ♡)

今は日本のそこら中でフェスをやっているから、夏は特にアーティストの取り合いになります。どのフェスだって良い音楽で人気のあるアーティストは呼びたい。
ONEは「人気がある」よりも「良い音楽である」そして「オリジナルである」ことに重きをおいていますので人気があるだけでアレなアーティストは最初から相手にしません。たぶん、むこうも相手にしないと思うけど。しかし、逆に言うと人気があろうとなかろうと、オリジナルな良い音楽であれば呼びたいんですね。

neco眠るは(多くのインディー音楽好きがそうであるように)僕らも本当に大好きなアーティストで、それこそ1年目からずっと出演してほしくて、でもなかなかタイミングや条件が合わず、「来年こそは!」という思いで6年間もブッキングを続けてきました。neco眠るのブッキング窓口をしているメンバーの森さんは毎年しつこく連絡してくる僕にも真摯に対応してくださり、「毎年呼んでくださって嬉しいです」とまで言ってくれました。

(余談ですが、アーティスト本人がマネジメントまでやっているスタイルのバンドの方が、きちんと話を聞いてくれる傾向にあります。ほとんどの音楽ファンはマネジメントがどうとか気にしないと思うけど、人気があるのに自分でマネジメントをしっかりしているバンドは、良い・悪いは別にして、その姿勢がクールだなと思います。)

neco眠る - 『BOY』
http://youtu.be/7A4O0donR6Q

そしてSpecial Favorite Musicと箱庭。
Special Favorite Musicは以前ONEにも出演してくれたNOKIES!のフロントマンのクメユウスケやこちらもONEに出演経験のあるTurntable Filmsなどにサポートで参加している植木晴彦が参加する9人組。とにかく恐ろしくポップです。ウキウキします。PVに出てくるたくさんのアルバムを見るとついニヤニヤしちゃいます。ああこれが彼らのSpecial Favorite Musicなんだねって。俺にとってもSpecial Favorite Musicだよ!と共感できる人はONEでカンパイしましょう!

Special Favorite Music 『Special Favorite Music』
http://youtu.be/veDDslgJYhU

箱庭は京都の奇跡のような2人組の歌うたいです。ほろほろ、優しくて儚いうた。雪のよう、花のよう。彼らのうたを、気持ちの良い屋外で聴けるなんて、とても贅沢なことだと思います。いつものステージとはちょっと違う、今回はそんな場所で演奏してもらいますよ。

箱庭『夢窓』
http://youtu.be/AT2U3Mfs-m4

それじゃまた。<sato>


2015年3月5日木曜日

アーティスト / 第一弾発表!

去年から動き出して、ようやくチケット発売と、第一弾発表できました~!
少数精鋭でやってるもんで、他のイベンターちゃんに比べると亀のようなスピードですが
ノコノコとやっていきます(そしてゴールで追い抜きます)のでよろしくどうぞ。

さて今回発表になったのはROTH BART BARON、そして吉田ヨウヘイgroup。
今、日本のインディーシーンの中で、唯一無二のオリジナリティーを誇る2組です。

ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)は初出演。国内外での評価も高い2人組です。
美しきメロディーと音響センス、物語のような歌詞世界が混じりあって、
凄まじいリアリティで心に迫ります。
最近作は『ロットバルトバロンの氷河期』。
このタイトルからも、このバンドのオリジナリティーとスケールが伺えます。
広大で、静かに、美しい、残酷な風景。音を聴けば確かに氷河期だ、と感じることでしょう。
ONEでぜひその風景を体感してください。

ROTH BART BARON "氷河期#1(The Ice Age)" (Official Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=1IAtV3tyJCo


そして吉田ヨウヘイgroup。去年ONEに来てくれた方なら分かると思いますが、
去年サブステージで最高のパフォーマンスをしてくれて、今年も是非!とお願いしました。
メンバーの確かなプレイヤビリティと音楽への探究心、そこからこぼれ落ちるポップさ。
こちらも必見です。

吉田ヨウヘイgroup - ブールヴァード
https://www.youtube.com/watch?v=XvsPZqsl_kk

この2組を見るのに、ONE Music Campは最高の場所だと思います。
何万人も来るビッグフェスも素晴らしいけど、ONEにしかない瞬間を、ぜひ楽しみに来てください。<sato>

photo by Shiho Aketagawa



2015年2月6日金曜日

コラム / 革命は静かに起こる

久しぶりにソウルフラワーユニオンのCDを棚から引っ張り出して聴いた。
いつ聴いても太く長い河のようなエネルギー、有無を言わせぬ説得力。
僕はその流れに揺られながら、ある風景を思い出していた。

ソウルフラワーユニオンのライブを初めて見たときのこと。
時期はあまり覚えていないけど、8年前くらい、場所は梅田のバナナホールだった。
ステージに彼らが登場して、せーの!で音を鳴らした瞬間、体が震えて、いきなり涙が出てきた。 

自慢じゃないけど、僕はライブを見て泣くようなタイプではない。つまらないライブだったら途中で帰るし、泣かせようとする演出や歌詞があったりすると途端に冷める。だから自分でもびっくりした。ライブでいきなり泣くなんて、それが初めてだった。

ソウルフラワーユニオンの柔軟で大きな音や、中川さんのいきいきとした表情からは、音楽が好きで好きでたまらない!っていう感じが、理屈抜きで伝わってきた。最初にせーの!で鳴らしたたった一音に、彼らの音楽への愛情と真摯な姿勢が、全て凝縮されていた。

そのときから僕の音楽に対する考え方、信頼のようなものは確実に変わった。音楽は単なるエンターテイメントではなく、その人の生き方の表出なんだと。そしてそれを他者に伝える、共感性の波のようなものなんだと、そのとき体感したからだ。

素晴らしい音楽や芸術、自然の風景にふれるとき、心の中でこうした変化が稀にある。
奈良美智の絵を初めて生で見たとき、はじめて行ったフジロックで朝まで踊り明かしたとき、地元の長野で音もなく降り積もる雪景色を見ていたとき。それは静かに心の中で起こっている、大げさに言えば革命のようなものなのだ。<sato>

photo by Tomomi Ito


2015年1月29日木曜日

コラム / 全てのものは2度作られる、のか?



はろー、ONEのsatoです。

ONEでやりたい事が多すぎて頭がふわーっとしてくるので、
スケッチブックに鉛筆でONE MUSIC CAMPの基本コンセプトを書き出してみました。

有名な「7つの習慣」って本に、建築で「設計図」と「工事」があるように、全てのものは2度作られる、と書いてありました。計画とイメージする事が重要なんだと。

でも、実際は2回どころじゃなくて、ホントにやりたい事は、頭のなかで、紙の上で、打ち合わせで、メールで、電話で、会話して、目と目を合わせて、やってみては失敗して、何度も何度も作られるものなんだと思います。

ただこうしてその過程を晒すと、こっぱずかしいっすねw <sato>


2015年1月25日日曜日

映画 / デビッドボウイのドキュメンタリー映画観てきた


どーも!ONEのsatoです!
先日難波パークスシネマで、デビッドボウイのドキュメンタリー映画『David Bowie is』を
観てきました!

ぶっ飛んだ衣装の数々や制作秘話、
意外と字がカワイイ手書きのジギースターダストの歌詞、
伝説的な写真や映像のエピソードなどなど!
(上の写真撮影するとき犬が突然暴れてジャンプしたけど、
ボウイは全く動じなかったらしい。カッコEeeね!)

なかなかタマらない1時間半でございました。

チケット代が2500円もしたからライブ映像をもっと見たかったのと、関係者の映像にブライアンイーノもルーリードも、イギーポップすら出てこなかったのはちょっと不満が残ったけど、音楽関係の映画化は嬉しい限りですね:)  <sato>

2015年1月21日水曜日

コラム/ 中村達也の回答にシビれた!

こんにちは、ONEの佐藤です!

唐突ですが、もし明日から音楽がなくなったらどうしますか?
息苦しい?楽しみが無くなる?生きていけない?別に気にしない?

人それぞれの答えがあると思いますが、実はこれにアーティストが答えたインタビューがありました。タワレコの「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターの企画で『もし音楽がなくなったらどうしますか?』と聞いて、それに著名なアーティストが答え、その内容を店頭で流していたものです。

お店で僕がそれを聞いたのは5年程前なので、ネットにその内容が残っていないか探してみたけど、見つけれなかった。。。ので、僕の覚えているものを紹介します。

奥田民生は 『ラーメン屋さんになる』。

石野卓球は 『間がもたない』。

忌野清志郎は 『こまっちゃう』。

それぞれ、「らしい」答えですね。
でも僕が一番よく覚えてて、すごく影響を受けた答えがあります。

元BJC、今はロザリオスやMANNISH BOYSでも活躍するドラマーの中村達也さんの答え。

『もし音楽がなくなったらどうしますか?』

音楽がなくなったら ・・・・・ 
 

 つくります。 』

か、かあっくいい〜!!!シビれますねえ。

そうだよ、無かったら作ればいいんだよ!!!

他のアーティストもあったとおもうので
気になる人は探してみてね。<sato>

photo by Haruna Yamamoto



2015年1月18日日曜日

会場 / ONEのパワースポット発見とな?!

今日はONEの会場、三田アスレチックの下見会!
主催チーム3人で車に揺られて1時間半、
お久しぶりの三田アスレチックにやって来ました~。
まずは管理人の岡田さんにご挨拶。
懐かしいストーブとおいしいコーヒーでお出迎えしてくれました。


この懐かしストーブ、めっちゃ暖かかった~ (´∀`*)

今年のONEの方向性やスケジュールおお話して
和やかに打ち合わせは終了。

そのまま会場内を下見。
駐車場やステージの寸法を改めて測ったりと地味な作業もありますが、会場を見て回ってるとどんどん新しいアイデアやイメージが浮かんできてほんとワクワクしました!


このカワゆすなバンガローの前のスペースで 『超アナログ✕超デジタル』 な企画を検討中!
詳細はまだ秘密ですが、発表をお楽しみに!

そして今回!なんと5年もやってるのに気付かなかったんですが、三田アスレチックの会場を山の方へと登って行くと、なんと途中にこんなお地蔵さんをたくさん祀っている場所が!!!


ありがたや~。なんとも穏やかなお顔でいらっしゃいます。

どうかONE Music Camp 2015が無事に成功するよう、見守っていてください。
<sato>

コラム / もっともっと特別なアレ

こんにちは!ONEスタッフのsatoです。突然ですが今年からスタッフコラムを始めることにしました。
よろしくお願いしますペコリ

最近読んでた本で、限定された小さなことでもいいからナンバーワンをめざせ、と書いてありました。これってどういう事?ナンバーワンにならなくてもいいってSMAPもマッキーも言ってたよ!

よく読んで自分なりに解釈してみたんですけど、例えば世界一美味しいコーヒーが飲める店が、ブラジルにあったとしてもわざわざ行きませんよね?近所のセブンイレブンやスタバ、なじみのカフェに行く人がほとんどだと思います。では家から車で2時間かかる所に地域で1番美味しいカフェがあったら?歩いて行ける距離に、コーヒーは大して美味しくないんだけどいつもクールなレコードをかけてる喫茶店があったらどうでしょう。その他よく行くライブハウス、本屋、レストランや居酒屋、コンビニやスーパーでも、意識していなくても地理的、経済的、感覚的にその人にとってのナンバーワンを選んで行っている、という事だと思うんです。

じゃあフェスは?もちろんONEは日本一のフェスではありません(気持ちは日本一だけど!)。日本一のフェスはフジロックです、今の所。でも、例えば、関西在住で音楽大好きだけど、結婚して子供ができて、経済的にも遠出が難しいA子さんが、子供と一緒にキャンプできるちょっと面白い野外フェスで遊びたいな〜、と思っていたらどうでしょう。だいぶ限定したけどw。もちろん近さだけじゃなくて、チケット代やアーティストのラインナップ、アウトドア要素や場所の持つ空気などなど、その人の価値観で基準は大きく変わります。

そういうみんなが大切にしているひとつひとつを、ひっくるめて「何かいいな、このフェス」と思ってもらえるように、誰かにとっての特別な場所でありたいなって思います
そうか、SMAPの言ってた「オンリーワン」ってこういう事だったんだ!w <sato>

photo by Yuka Kadono